そうなんだ

「別れるんだ」

 

ぼくは そう言われた

 

唐突に

 

 

ぼくには重い言葉で  

 

食後のデザートなんてどっかに飛んでった

 

 

誰に言われたかって?

 

ぼくの父

 

 

ぼくの記憶を遡れる限りもどっても 父と母は喧嘩してた

 

家でも 買い物でも 遊園地でも 旅行でも

 

正月も 誕生日も 盆も 朝も昼も夜も

 

結婚の時に牧師に誓ったんじゃないかってくらい

いついかなる時もけんかしてた

 

客観的に見て  どっちも悪いし、ほんましょうもない些細なことから始まる喧嘩

 

そんなこと気にしなければいいのに

 

どちらかが譲ればいいのに

 

ぼくが間に入ってみても どうにもならない

 

ずっと苦しかった

 

 

 

大学生の頃にも一度

「私たち離婚しようと思う」 って両親に言われたことがある

 

そのときのぼくは 子どもだったから 離婚しないでとわんわん泣いた

 

「2人とももうすこし優しくなれないの」とかいろいろ言った

 

泣いてたから覚えてないけど

 

今思えば、2人が出した答えだったから 私は口を挟むべきではなかったのかなと

 

ぼくの懇願により2人の苦しい結婚生活をのばしてしまったんじゃないかと

 

あのときのぼくは自分のことしか考えてない とんだばかものだ

 

 

 

今日の話に戻る

 

親から不意打ち離婚宣言をされたぼく

 

もうあの頃みたいに泣く涙は残ってなくて

 

「そうなんだ。2人が決めたならそれがいいんじゃない。」としか出てこなかった

 

2階の自室に帰り さっきのことについて考える

 

父を労わる気の利いた言葉も出ず 捻り出した言葉は「そうなんだ」だけ

 

ぼくも2人の喧嘩をみるのは疲れたんだと

 

もう苦しいのは勘弁してくれと

 

すり減ったぼく

 

酷く冷たいぼく

 

 

 

 

ぼく以上に 父と母 は疲れてるはずだから明日から優しくしようと思う

 

 

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昨日 両親にプレゼント買った

 

2人のプレゼントをおんなじブランドにしたの失敗だったね

 

 

 

画像の写真は過去のものであり 外出したわけじゃないからね!!!!